2019新箕面方面の家事家計講習会での発表のうち、現在世界的に喫緊の課題となっているプラスチック問題について、私たちのささやかな取り組みを紹介します。小野原もよりの発表です。
私たちがいつも読んでいる、雑誌「婦人之友」では、2019年は毎号「プラスチックフリー」の記事が掲載されています。 (始めよう! プラスチックフリー・ライフ)
「プラスチックフリー」とは、プラスティックを使わないということですが、それは難しくて、個人の力で到底できることではありません。
何を買っても包装にはプラスティックの容器が使われていて、私たちの生活はプラスティックと共にあると言っていいくらいです。
でも何もできない、しなくてもいいんだとあきらめてしまって、いいんでしょうか?
勉強会に参加したり、本を読んだりして、今もう起こってしまっているプラスティック汚染という問題に対して、私たちは、reduce(なるべくプラスティックの消費を減らす)という取り組みを始めることにしました。
ではここでクイズです。
大阪湾に漂うと推定されるレジ袋の数は次の3つのうちどれでしょうか?
正解は③300万枚です。たくさんありますよね。
でももっとたくさんあるんでしょうね。
海に捨てられたレジ袋は、河川から流れてきたもの、
誰かが捨てたもの、風で飛ばされてきたもの、
鳥がもって行ったりしたもの
などが考えられます。
この写真を見てください。
海では魚がクラゲと間違えてレジ袋を食べているそうです。
こういうレジ袋などのプラスティックゴミは、川から海へと流れるあいだに、波の力や紫外線の影響などで細かく細かく砕けます。
5ミリ以下の大きさになったものはマイクロプラスティックといいます。
プラスティックは小さくなっても消えてなくなることはなく、半永久的に環境中にたまり続けるそうです。
このマイクロプラスティックが最近、魚や海鳥(うみどり)の体内から大量に見つかっています。
食物連鎖を通じて、人の体にもマイクロプラスティックはたまっているのではと心配ですが、健康への被害については、今研究途上のようです。
ただ、そもそもプラスティックは食べるために作られていないので、体にいいはずはないですよね。
なるべくスーパーのレジ袋をもらわない。買い物にはエコバックを持っていく。いつもカバンにいくつか入れています。
水筒などマイボトルを使う。
なるべくペットボトル製品を買わない。
エコたわし素材をアクリル毛糸からタコ糸や麻糸に替える。以前私たちは、洗剤を使わないから環境にやさしいと考えて、アクリル毛糸でたわしを編んで使ったり、友愛セールで販売したりしていました。
ところがアクリルたわしは、アクリル繊維でできているため、使用することでマイクロプラスティックを下水から海に流すことがわかってしまったので、製作も使用も止めました。
今はタコ糸や麻糸で、エコたわしを編んで使っています。
新聞で作るゴミ箱の内袋
新聞でゴミ箱に入れる内袋を作って、レジ袋をなるべく使わないようにしています。
すぐ出来るので、すきま時間に作り置きしています。
蜜蝋ラップ
海外で出回っている「みつろうラップ」を作って、ラップの代わりに使ってみました。
熱に弱いなどの欠点もありますが、抗菌作用があるし、使い方を工夫するとラップの使用量を減らせます。
へちまを栽培して、できたへちまでスポンジを作って使ってみました。
春に蒔いた種から大きなへちまができました。大きく切って(かなり力が要ります)から茹でて、繊維だけにして乾燥し、へちまスポンジができました。
他にも4月から半年間プラスティックフリーに向けたreduceに取り組んでみて、様々な気づきがありました。(ひとこと感想を展示しました。)
地球環境を考えてのほんのささやかな取り組み、身近な小さなことから
みんなで はじめてみた報告です。